過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん、Irritable Bowel Syndrome:通称 IBS)は、主として大腸の運動および分泌機能の異常で起こる病気の総称。検査を行っても炎症や潰瘍など目に見える異常が認められないにもかかわらず、下痢や便秘、ガス過多による下腹部の張りなどの症状が起こる。以前は大腸の機能の異常によって引き起こされる病気ということで『過敏性大腸症候群』と呼ばれていたが、最近では大腸だけではなく小腸にも関係することなどから『過敏性腸症候群』と呼ばれる。
腸の運動を司る自律神経に異常があったり、精神的不安や過度の緊張などを原因とするストレスなどが引き金となる場合がある。またもともと神経質な性格であったり自律神経系が不安定であったりする人が暴飲暴食やアルコールの多量摂取などを行ったり、過労や体の冷えなどの状態に置かれた場合に症状が発生する場合がある。
また、最初は身体的理由(暴飲暴食など)が原因で下痢をしたものが、それにより人前で恥をかくという経験を幾度か重ねるうち、学習効果により人前で下痢をすること自体に恐怖心を持ってしまい、長時間トイレのない場所や人目に触れずにトイレに入れないような場所にゆくと
不安障害の一種として下痢をするようになることもある。これはちょうど、乗り物酔いしやすい人というのは、乗り物酔いを何度か経験するうちに「また乗り物酔いするのではないか」という
予期不安によって、乗り物に乗る前から、意識がそれに集中してしまい、酔いやすい状態(あるいは酔った状態)になるという、いわゆる「酔うと思うから酔う」現象に似ている。
パニック障害などとほぼ同じ原理といえる。
もし、身のまわりにこのような人がいたら、「なぜ我慢できないの」と思うのではなく、この病気についてよく理解し、相手を傷つけない行為をする事が大切である。
詳細解説リンク/関連リンク:過敏性腸症候群・おなら恐怖症・ガス恐怖症