国民投票によって官職を罷免する除斥投票(オストラキスモス)制度。
日本国憲法においては最高裁判事に適用されているが、国民の主権者意識が十分育成されていないため十分活用されておらず、いまだ罷免された判事はいない。
新規に任命された最高裁判事および直前の国民審査より在任10年を経た最高裁判事について衆議院議員総選挙と同時に投票が行われる。投票用紙には対象となる判事の氏名が印字され、罷免すべきと思う判事名の横に×を記入する。何も書かずに投票するとすべての判事を信任したことになる。×以外の記載を行うと無効票とされる。有効票の過半数に×が付けられた判事は罷免されるが、未だに罷免どころか有意に多数の×が付いた例すらなく、あまり機能していない制度となっている。内閣が罷免された者を再び最高裁判事に任命することを禁じる制度が無いという抜け道も存在するが、そもそも罷免された例がないため抜け道が問題となったことはない。
機能していない一因としては興味のない有権者が漫然と投じた白票がすべて信任とされることがあり、例えば年金未納問題が争点となった総選挙において、同時に審査にかかった判事の一人・横尾和子が年金問題に関して引責すべき社会保険庁長官経験者であったにもかかわらず、ごく僅かしか×が付けられなかったという事例すらある。
詳細解説リンク/関連リンク:おいおい、白票は信任になるんだぞ